ずんだもんでAI副業とは?仕組みをまず理解する
ずんだもんは、無料の音声合成ソフト「VOICEVOX」で使えるキャラクターの一人です。テキストを入力すると、あの特徴的な声で読み上げてくれます。これを使った副業の基本形は、「AIで台本を書く → ずんだもんの声で読み上げる → 動画にして投稿する」という流れです。
顔出し・声出しが不要で、ナレーションも自動。AI(ChatGPTなど)に下調べと台本の骨組みを任せられるため、動画制作の心理的・作業的なハードルが下がるのが特徴です。主な収益源は次のとおりです。
- YouTube広告収入:解説・エンタメ系チャンネルで動画を投稿し、広告で稼ぐ(最もメジャー)
- 動画編集の受託:他人のチャンネル用にずんだもん動画を作って納品する(ココナラ・クラウドワークス等)
- 台本・テンプレ販売:作った台本作成プロンプトやテンプレを商品化する
ただし「簡単に大金が稼げる」わけではありません。後半で収益の現実と注意点も正直に書きます。
必要なものは無料でそろう:準備する3つの道具
初期費用ほぼ0円で始められます。今日そろえるべきは次の3つです。
- VOICEVOX(無料):ずんだもんの音声を生成する音声合成ソフト。公式サイトからダウンロードします。
- 動画編集ソフト「ゆっくりムービーメーカー4(YMM4)」(無料):饅頭遣い氏が配布する定番ソフト。テキスト入力から音声合成・字幕・立ち絵の口パク・書き出しまで1本で完結できます。
- AIチャットツール:ChatGPTなど。台本の構成案やセリフ作りに使います。無料プランでも始められます。
ナレーションの素材としてVOICEVOXのずんだもんを使い、YMM4で字幕や立ち絵を合わせて1本の動画に仕上げる、というのが王道の組み合わせです。
注意:YMM4には霊夢・魔理沙の声を作る音声エンジン「AquesTalk」を含む通常版があります。AquesTalkは導入した時点で商用ライセンスの対象になるとされています。無料で商用利用したいなら、AquesTalkを含まない「YMM4 Lite」を使い、声はVOICEVOX(ずんだもん等)でまかなうのが安全です。
AIで台本を作る手順とコツ
動画の質を左右するのが台本です。ここでAIが大きく時短に貢献します。手順はシンプルです。
- テーマを決める(例:「初心者向けに○○を解説」)
- ChatGPTなどに「ずんだもんが視聴者に語りかける解説動画の台本」として構成とセリフを書かせる
- 出力されたセリフを自分で読んで、事実関係をチェック・修正する
- VOICEVOXに貼り付けて音声化、YMM4に取り込む
AIに台本を書かせるときは、次のような指示を入れると音声化がスムーズです(実際にこうしたルールが推奨されています)。
- 1つのセリフは70文字以下に区切る(読み上げが自然になる)
- 句点(。)で改行する
- Markdownの記号やHTMLタグを使わない(読み上げで余計な記号が混じるため)
- 口調はずんだもんらしく「〜なのだ」「〜のだ」を語尾にする
慣れてきたら、AIに出させた台本をスプレッドシートで整え、CSVにしてYMM4へ一括読み込みすると、量産スピードが上がります。AIはあくまで下書き役と考え、数字や固有名詞は必ず自分で裏取りしてください。誤情報の動画は信頼を失い、収益化審査でも不利になります。
最初の1本を作って投稿するまで
完璧を目指さず、まず1本を最後まで作りきることが何より大切です。具体的なステップは次のとおりです。
- ジャンルとテーマを決める:自分が調べて語れる分野にする(後述)
- AIで台本作成:5〜10分尺(およそ1,500〜3,000字)を目安に
- VOICEVOXで音声化:感情・スピード・ピッチを少し調整すると自然に
- YMM4で編集:字幕、ずんだもんの立ち絵、BGM、簡単な画像を載せる
- サムネとタイトルを作る:クリックされるかはここで大きく決まる
- YouTubeに投稿:概要欄にクレジット表記を必ず入れる(次章)
最初は1本に丸1日かかっても普通です。2本目以降はテンプレ化で時間が一気に縮みます。
利用規約とクレジット表記:ここを守らないと危険
ずんだもんは「東北ずん子・ずんだもんプロジェクト」のキャラクターで、VOICEVOX版の音声には利用規約があります。守らないと著作権・規約違反になるため、副業として収益化するなら必ず確認してください。要点は次のとおりです。
- クレジット表記が必要:動画概要欄などに「VOICEVOX:ずんだもん」のように明記する
- クレジットを表記すれば、商用・非商用ともに無料で利用できるとされています
- クレジット表記をしない商用利用の場合、1キャラクターあたり40万円(+税)の契約が必要とされています
- 個人・同人が動画投稿で得る、原価回収程度の広告収入などはガイドライン上「商用に含まない」範囲として整理されています
規約は更新されることがあります。投稿前に必ずVOICEVOX公式サイトと、東北ずん子・ずんだもんプロジェクトの最新の利用規約を自分の目で確認するのが鉄則です(本記事の情報は執筆時点の目安です)。イラストやボイスを使う場合も、それぞれの規約に従ってください。
収益化の条件と「いくら稼げるか」の現実
YouTubeの広告で稼ぐには、収益化(YouTubeパートナープログラム)の参加条件を満たす必要があります。代表的な基準はチャンネル登録者1,000人+総再生時間4,000時間(またはショート動画の規定の再生数)です。まずはこのラインを越えることが最初の関門になります。
気になる収益ですが、現実は厳しめに見ておきましょう。報告されている目安は次のとおりです(あくまで一例・目安で、保証された数字ではありません)。
- 広告単価の目安:1再生あたり0.1〜0.3円程度という報告例(ジャンルや時期で大きく変動)
- 伸び悩むチャンネルは月数百〜数千円にとどまることも多い
- 一方、国際情勢や時事の解説系で月数十万円規模に達した事例も報告されている
つまり、大半の人は最初ほとんど稼げず、伸びる一部が大きく稼ぐ世界です。「絶対に稼げる」「すぐ月○万円」といった宣伝は鵜呑みにしないでください。コツコツ本数を積み、データを見て改善できる人が残ります。
伸びやすいジャンルと初心者の戦略
機械音声・ゆっくり系は人気がある分、収益化審査やジャンルによっては競争が激しい面もあります。初心者が狙いやすいのは次のような方向です。
- 解説・教育系:需要が安定し、視聴維持率も取りやすい。自分の得意分野や本業の知識を活かせるとなお強い
- ニッチを深掘り:広いテーマより「特定の趣味・地域・資格」など狭く深い方が初期は勝ちやすい
- 時事・トレンド系:バズれば大きいが、競争が激しく情報の正確さも問われる(上級者向け)
初心者の戦略はシンプルです。①勝てそうな狭いジャンルを1つ決める ②台本テンプレを作って週1〜2本を継続 ③再生数・維持率を見て改善。最初の10本は「練習」と割り切り、淡々と出し続けることが、収益化ラインへの一番の近道です。
今日からできる最初のアクション
読んで終わりにせず、今日のうちに次の3つだけ進めてみてください。
- VOICEVOXとYMM4(Lite推奨)を無料ダウンロードして、ずんだもんに一言しゃべらせてみる
- 自分が「30本は語れそう」なジャンルを1つ書き出す
- ChatGPTに5分尺の解説台本を1本書かせ、声に出して読んでみる
ここまでできれば、最初の1本まであと一歩です。ずんだもん×AIは、顔出しなしで始められる数少ない動画副業の入り口。規約を守り、無理のない範囲でコツコツ続けることを大切にしてください。